高市総理から託された言葉と、リーダーとしての姿
――官房長官に就任する際、高市総理からはどのような言葉で伝えられましたか。また、木原長官から見て、高市総理はどのようなリーダーだと思いますか。
木原官房長官:高市総理が初めて総裁選挙に出られた4年以上前、私は選挙対策本部の事務局長をしていました。結果は3位で、決選投票にも残れず非常に悔しい思いをしました。その時に高市総理から「まだ私は諦めてない。一緒に官邸に行こう」と声をかけられたことを覚えています。
そして今回、3回目の挑戦で総裁になられた後、「手伝ってよ」と言われました。総裁になっても、首班指名を受けて総理になるまでには3週間ほどの期間がありました。その間、官邸も官邸スタッフを使えない。首班指名が10月21日、それまでの間に閣僚人事や所信表明演説の準備、閣僚には指示書を作らなければならない、首班指名演説を作る、そういった中で公明党が連立を離脱したり、新たに日本維新の会と連立を組むといったことを、総理と一緒になってやっていました。ですから、その時点ではまだ「官房長官をやってくれ」とは言われておらず「手伝ってください」と。総裁が総理になれるように、そして政権運営が速やかに始められるように、そのお手伝いをしていたという状況です。
リーダーとしての高市総理は、間近で接していると非常に勉強家で、政策にすごく強い方だと感じます。報道にもありましたが、夜はほとんど外食をされず、この間、1回だけ外食をされたと思います。家に帰ってご自身の政策に磨きをかけておられます。連立パートナーとなった日本維新の会の藤田共同代表もびっくり感激しておられましたが、総理は維新の分厚い政策集をすべて読み込み、ラインマーカーを引いて一つひとつ質問をされたそうです。それによって維新の政策にも深い理解を示され、短期間での連立合意に至ったのだと思います。













