大相撲、元幕内力士の琴恵光改め尾車親方が、28日、宮崎県延岡市に里帰りし、母校の小学校を訪問しました。

母校の岡富小学校を訪れた、今場所限りで現役を引退した琴恵光改め尾車親方。
28日は、全校児童が参加して、歓迎集会が開かれました。

(尾車親方)
「岡富小学校のみんなには、日頃からたくさん応援していただきまして、本当にありがとうございました」

盛り上がったのは親方への質問タイムです。

(児童)
「1人で延岡を出る時は不安じゃなかったですか?」
(尾車親方)
「わくわくした気持ちというか、自分のやりたいことに向かって挑戦するという気持ちの方が大きかったので、あまり不安はなかったです」

(児童)
「いつもどんな気持ちで土俵に上がっているんですか?」
(尾車親方)
「本当に応援してもらっている方の気持ちと共に土俵に上がってました」

中には、親方に相撲を挑む児童もいました。

(相撲をとった児童)
「大きくて強かったです。琴恵光と相撲とったよって自慢する」

(児童)
「きょうは会えてうれしかったです」
「相撲をしていた時と同じく(親方になっても)本気で全力でやってほしいと思います」

そして、親方は午後には後援会の会長らとともに県庁を訪問。
河野知事に今後の親方としての抱負を語りました。

(河野知事)
「親方に続く本県出身の力士をぜひご指導いただいて」
(尾車親方)
「宮崎県の力士が入りたいという子が増えれば、そのように自分もこれからどんどんPRを」
(河野知事)
「ぜひスカウトを」
(尾車親方)
「スカウトも頑張っていきたい」

(尾車親方)
「部屋の子たちを関取に上げて、自分が見ていた景色を一度やっぱり見てもらいたい。宮崎県の出身力士から関取が生まれたらいいかなと考えています」

厳しい大相撲の世界で実績を残した尾車親方。今後の活躍にも目が離せません。

尾車親方は、来年、断髪式を行う予定だということです。